どんな人も「その時の最善」を生きている
こんにちは。バランスライフコーチの岩下玲子です。
今日は、うまくいく考え方シリーズとして、私が学んできたNLPや自己啓発の学びから「いつでも最善を尽くしている」というテーマでお話しします。
NLPでは、
「人はいつでも、その時点で可能な限りの最善を、持てるリソースの範囲で尽くしている」
という前提があります。
言葉にすると少し長いのですが、これはとても深い意味を持っています。
どんな人であっても、今の自分にできる最善を尽くしています。
手を抜いているように見える人がいても、実際にはその人なりの限界ギリギリで頑張っているのかもしれません。
あなたもきっと、過去を振り返った時に「もっとできたはず」と思った経験があると思います。
でも、その時のあなたは、その状況の中で本気でやっていたはずです。
例えるなら、オリンピック選手のようなもの。
ベストタイムを更新できる日もあれば、普段より調子が出ない日もあります。
でもそれは決して手を抜いているわけではなく、その日のコンディションや心の状態、怪我の有無など、見えない背景があるからです。
実際に、怪我を抱えていたり、精神的に負荷がかかる出来事があったり、集中力が乱れる状況に直面していることもあります。
そんな中でも、その人は「できる限りの最善」を尽くしているのです。
最善は自分一人の力だけではない
そして大事なのは、
最善とは、自分一人の力だけで作るものではない
ということ。
必要であれば治療を受けたり、マッサージをしてもらったり、周囲のサポートを積極的に取り入れます。
リソース(資源)というのは、
- 自分の能力
- 時間
- お金
- サポートしてくれる人
など、あらゆるものを含んでいます。
私たちは、その時に使える資源をすべて使って最善を尽くしているのです。
日常生活でも、この視点を持てていますか?
スポーツの世界だと、多くの人が「選手は最善を尽くしている」と自然に信じますよね。
でも、日常生活で関わる人に対しても、同じ見方ができているでしょうか?
家族、職場の人、友人。
つい「あの人は手を抜いている」「もっとできるはず」と思ってしまう場面があるかもしれません。
でもその背景には、見えない事情や、その人なりの限界があるのかもしれません。
そしてもちろん、あなた自身にも同じことが言えます。
過去の自分を責めたくなる時こそ、
「あの時の私は、あの環境の中で最善を尽くしていた」
と認めてあげてください。
人を“信じるエネルギー”が周りの力を引き出す ―
うまくいっている経営者や、成功していると言われる人たちには、ある共通点があります。
それは──
「周りの人はいつでも最善を尽くしている」
と本気で信じていること。
社員でも、部下でも、チームメンバーでも、
「この人は信じてくれていない」と感じながら働くのと、
「この人は自分を信じてくれている」と感じて働くのとでは、
生まれるエネルギーも、出るパフォーマンスもまったく違います。
信頼は言葉ではなく“態度”で伝わります。
だからこそ、信じる側のエネルギーが周囲に影響し、
人はその信頼に応えようとする力を自然と発揮します。
そうすることで、精神的なブロックがあったり、恐怖心があったりして、全力で取り組めていない人も、
「全力を出す」ということができるようになる事があります。
(実際に「全力を出して上手くいかなかったら・・」と考えると恐怖心が出てきて無意識的に全力を出さず、そこそこの取り組みで終えている人もたくさんいらっしゃるはずです。こう言っている私自身もそうでしたので・・。)
うまくいかない人の特徴
逆に、うまくいっていない経営者やリーダーは、
周囲を信じていないことが多いものです。
人間性として信頼していないだけでなく、
「今、最善を尽くしているはずだ」という“能力への信頼”を置いていない。
結果、部下やチームは本来持っている力を存分に発揮できません。
もし誰かが力を出し切れていないと感じるとしたら、
それはリーダー側の“信じるエネルギー不足”が原因かもしれません。
信じることは努力である
「信じきれていないな…」と思う相手がいるなら、
まずは信じようとする努力を始めてみてください。
これは仕事だけに限りません。
パートナー、お子さん、家族、友人──
どんな人にも当てはまります。
そして何より大事なのは、
自分自身にも同じ信頼を向けること。
「自分も今できる最善を尽くしている」
そう自分を認められたとき、
あなたの流れは大きく変わり始めます。