こんにちは。バランスライフコーチの岩下玲子です。
今日は「うまくいく考え方」シリーズの第10回として、旅行中に気付いたことをお話しします。
一言で表すと、「理解してから理解される」という考え方です。
文化の違いに気づいた食事のひととき
これは『七つの習慣』の中に出てくる言葉ですが、物事がうまくいっている人ほど、
この姿勢を大切にしているように感じます。
相手の考え方を理解すること、そして相手の文化を理解すること。
その姿勢がとても大切だと思うのです。
旅行中にフランス・サンテニャンの街で友人たちと食事をしました。
男性が一人、女性が二人という三人での食事でした。
そのとき、男性が瓶ビールを頼み、自分のグラスに注ごうとしていました。
私はふと、日本の習慣の感覚で「ビールを注いだほうがいいかな」と思い、手を伸ばしかけました。
けれども同時に、「これはしても大丈夫なのだろうか」と思い、確認をしたのです。
すると彼は、「やめてください」と言いました。
理由を聞くと、フランスでは女性が男性にビールを注ぐ行為は、とても良くない印象を持たれる文化があるそうです。
場合によっては、女性に対して支配的で乱暴な男性であるかのように見られてしまうこともあると聞き、驚きました。
日本では自然な気遣いとして行われることでも、国や文化が違えば、まったく逆の意味になることがあります。
さらに、街を歩くときの風景も同じです。
日本では、男性が手ぶらで前を歩き、女性が後ろで荷物を持つ姿も、特別珍しいものではありません。
けれどもフランスでそれをすると、見知らぬ人から「奥さんがかわいそうではないか」と声をかけられることもあるそうです。
当たり前は人それぞれに異なるもの
この出来事を通して、改めて感じたのは、
自分の当たり前は、相手の当たり前ではないということでした。
だからこそ大切なのは、先に理解しようとする姿勢です。
相手の背景や文化、価値観を知ろうとすること。その上で初めて、自分のことも理解してもらえるのだと思います。
あなたの周りにも、
「どうして分かってもらえないのだろう」と感じる場面はありませんか。
そのとき、先に相手を理解しようとする視点を持てたなら、
関係性はどのように変わっていくでしょうか。
理解する姿勢が信頼関係を育てる
相手を理解しようとする姿勢は、それだけで安心感や信頼感を生み出します。
人は、自分の価値観や背景を受け止めてもらえたと感じたとき、心を開きやすくなるものです。
だからこそ、先に理解しようとすることが、良い関係づくりの第一歩になるのだと思います。
反対に、「分かってほしい」という思いが先に立ってしまうと、すれ違いが生まれやすくなります。
自分にとっての当たり前を押しつけてしまうことで、知らないうちに相手を遠ざけてしまうこともありますよね。
まずは相手の立場に立ってみること。どんな思いでその行動をしているのか、どんな背景があるのかを想像してみること。
その小さな意識が、関係性をやさしく変えていくのだと感じています。
日常の中でできる「理解してから理解される」実践
では、日常の中でどのように実践していけばよいのでしょうか。
特別に難しいことをする必要はありません。
- 相手の話を最後まで丁寧に聞く
- すぐに否定せず、「そう感じているのですね」と受け止める
- 分からないことは素直に質問してみる
こうした小さな行動の積み重ねが、「理解してから理解される」という姿勢につながっていきます。
人間関係は、一瞬で大きく変わるものではありません。
でも、関わり方を少し変えるだけで、空気がやわらかくなり、会話が心地よくなり、
自然と協力し合える関係へと育っていきます。
その変化は、仕事でも、家族関係でも、友人関係でも、きっと同じように起こっていくはずです。
あなたの周りの人との関係は、今どのような状態でしょうか。
そして、その関係をより心地よいものにするために、今日からできる「理解する一歩」は何でしょうか。
そんなことを、ぜひ静かに問いかけながら過ごしてみてくださいね。