こんにちは、バランスライフコーチの岩下玲子です。今日も蒸し暑いですね。
今回も私が今習っている龍笛のレッスンから気づいたことをお伝えしたいと思います。
成果は一直線ではなく、ある日突然伸びる
「積み重ねの効果」と言う言葉は、皆さんもよく耳にされるかもしれませんね。
私自身も最近、その大切さを龍笛(りゅうてき)のレッスンを通じて強く感じることがありました。
昨年から雅楽の龍笛を学び始めたのですが、私の住んでいる愛知から大阪まで通うのはなかなか大変です。
ですので、3ヶ月に1回ほど開催される集中講座に参加していました。
朝から夕方までみっちりレッスンを受ける形式で、本当に学びが凝縮されているんです。
そして初めて参加したのが8月。11月には「雅楽祭」と言う舞台で演奏する機会があり、
友人と一緒に「越天楽」と言う基本の1曲を集中して練習しました。
ところが、その雅楽祭では演奏がほとんどできずボロボロ。
もちろん舞台には先生をはじめ上手な方々が一緒に立ってくださっていたので、
私の笛が音が出なくても、舞台全体は成立しました。自分の力不足を痛感しましたね。
その時の私は「龍笛の音がなかなか出ない」と言う状態。思うように吹けず、悔しさばかりが残りました。
ですが、そこから地道に練習を続け、先日ちょうど1年経った頃に個人レッスンを受けに行ったんです。
すると先生から「去年はどうなることかと思ったけれど、今は本当に音がきれいに出るようになったね」と言っていただけました。
私自身も、去年のあの必死さと比べると格段に音が出るようになっていて、「あぁ、続けてきてよかった」と心から思えた瞬間でした。
積み重ねの効果と言うのは、本当に「右肩上がりの一直線」ではありませんね。
努力すればするほどすぐに成果が出るわけではなく、ずっと底を這うような時間が続くこともあります。
でもある日突然、急に音が鳴るようになったり、難しい指使い(運指)がスムーズにできるようになったりと、
「グンッ」と伸びる瞬間がやってくる。今回、私はその感覚を体験しました。
物事を始めたときは「できない」のが当たり前。
その期間が長いとつらく感じることもありますが、そこを乗り越えると一気に成果が現れるタイミングが来る
――そんなことを、龍笛の練習から改めて学ばせてもらいました。
停滞期は誰にでもやってくる
ダイエットをされている方も同じだと思うんですね。
始めた頃はスッと体重が落ちていくけれど、ある時からピタッと止まってしまう。
数字が横ばいになってしまって、「本当はもっと下がってほしいのに…」と感じる。
いわゆる停滞期と言うものです。
でも、その停滞期を抜けた後に、また一気に体重が落ちることがある。
この「一気に変化が訪れるタイミング」がいつ来るのかは、実際には測れないんですよね。
「1か月頑張ったら必ず成果が出る」と分かっていたら、それを目指して頑張りやすいと思います。
でも現実はそう簡単にはいきません。だからこそ、コツコツ積み重ねていく中でどうしても辛い時期が訪れます。
大切なのは、その辛い時にやめてしまわないこと。
そこでやめてしまったら本当に終わってしまいます。
だからこそ「続けてみる」ことが大事。続けていれば、必ず伸びる瞬間がやってくる。
その成果を体感できたとき、自分自身が「やっぱりやってきて良かった」と心から思えるはずです。
「できない時間」があるからこそ成功できる
人は「できない期間」があるからこそ、成功を掴めるのだと思います。
でも、その「できない」状態をからかう人もいますよね。
世の中のビジネスの成功者だって、何度も失敗を繰り返し、時には倒産まで経験している方も少なくありません。
でも、それでもやめなかったからこそ成功を手にしています。
途中でやめていたら、その成功も達成感もなかったでしょう。
私自身は「馬鹿にする人の存在はあまり重要ではない」と思っています。
だって、自分のためにやっていることであって、その人のためにやっているわけではないから。
例えば、身近な人が「どうせできないよ」と言うこともありますよね。
ドリームキラーと言われる存在です。親やパートナーがそう言うこともあるかもしれません。
でも、それはその人の人生であって、自分の人生ではありません。
もしそれでやめてしまうなら、そもそもやっていた目的が「褒めてもらうこと」だったのかもしれませんね。
でも、多くの人はそうではなく、
- 「自分がやりたいから」
- 「自分が身につけたいから」
- 「誰かの役に立ちたいから」
続けているのだと思います。
そして、成功してしまえば、不思議と馬鹿にしていた人たちはいなくなるものです。
失敗を繰り返しているときは「またか」と言われても、最終的に成功したら「武勇伝」になる。
そうやって「あのとき大変だったよね」と笑って話せる日が来るんです。
周りの声ではなく「自分」を信じる
だからこそ、大切なのは周りの声に振り回されないこと。
本気で取り組んでいれば、必ず共感して応援してくれる人も現れます。
その声だけを大事にすればいいのだと思います。
あとは、自分を信じること。
できるようになるタイミングは人それぞれです。
1年でできる人もいれば、2年、3年かかる人もいます。
それは「遅い」のではなく「その人のペース」なんです。
人生は70年、80年と長くあります。
その中での2〜3年なんて、ほんの一部。
だからこそ焦る必要はありませんし、その時間も必ず意味のあるものになります。
積み重ねの効果
今の私自身のことで言えば、ようやく「音が出るようになってきた」という実感があって、以前よりもぐっと楽しくなってきています。
音が出なかった頃は、「どうして出ないんだろう?」「どうやったら出るんだろう?」と悩んでばかりで、
周りで大きな音を響かせている方を見ると「すごいなぁ」と羨ましく思っていました。
でも、今は少しずつ変化してきているんです。
前の自分に比べたら音が出せるようになっている。新しい曲も吹けるようになっている。
もちろん、上を見れば本当に上手な方はたくさんいらっしゃいますし、「私なんてまだまだだな」と感じることもあります。
それでも、スタート地点の自分と比べたら、確実に成長しています。
その成長は「練習してきた証」であり、「努力を積み重ねてきた証」です。
だからこそ、それをしっかりと承認してあげたいな、と思っています。
今日のタイトル「積み重ねの効果」に戻ると、コツコツと積み重ねていくことって、
その時点ではなかなか結果が見えませんし、欲しい成果が本当に手に入るのかどうかも分からないものですよね。
でも、続けていれば必ずどこかで結果につながります。
「いつか必ず手に入る」と信じて、自分の力を信じて動き続ける。
そうすれば、ちゃんと自分が目指しているものを手にできるのだと思います。
私自身、趣味で始めた龍笛を一年間続けてきて、ようやく「人並みになってきたかな」と思えるようになりました。
これは本当に嬉しいですし、「一年間続けてきた自分がいる」という事実を素直に認めて、
またこれからも積み重ねていこうと思っています。
皆さんも、今コツコツ続けていることや、これから始めたいことがあれば、ぜひ継続してみてください。
結果は直線的な右肩上がりではなくても、ある時期にグンと伸びる瞬間がきっと訪れます。
その「一気に伸びる時」を楽しみにしながら、練習でも勉強でも、ぜひ続けてみてくださいね。
最後に…毎日とても暑いので、どうか体調に気をつけて、しっかり休みながらお過ごしください。