9月に入ってもまだまだ暑い日が続きますね。皆さん、体調管理にはぜひ気をつけてくださいね。
さて、今日は「チームや組織でミーティングをするときに、どんなマインドセットを持つと良いのか?」
についてお伝えしたいと思います。
最近、私自身がリーダーを務めるチームや、仲間たちが中心になって進める大きなプロジェクトに関わることが増えてきました。
その中で、「あ、やっぱりここはとても大事だな」と気づいたことがあります。
それが“マインドセット”なんです。
マインドセットがあると組織はうまく回る
会議やミーティングをする時に、「相手をどう受け止めるか」というベースになるものがマインドセットです。
これがあるかどうかで、組織運営は本当に大きく変わってきます。
特に大切なのは「みんなできる」「みんな能力を持っている」という前提に立つこと。
私はNLPで学んだのですが、うまくいっている人や成功している人の共通点として
「誰もが目標を達成するためのリソース(資源)を持っている」という考え方があります。
リソースとは物質的なものだけではなく、考え方やアイディアなどの目に見えない力も含まれます。
つまり、「私たちは全員、必要なものをすでに持っている」という前提に立って会話することが、とても大切なんです。
安心・安全の空間がアイディアを育てる
会議の場でよくあるのが、誰かがアイディアを出したときに「本当にできるの?」「やりきれるの?」と突き返してしまうことです。
これをされてしまうと、その場の心理的安全性が一気になくなってしまいます。
「この場では何を言っても大丈夫」という安心感がなければ、人は思ったことを口にできなくなりますし、
新しいアイディアも出なくなってしまいます。
だからこそ、
「相手の意見は受け止める」「その人もチームの一員として資質やリソースを持っている」
という信頼をベースにすることが必要なんです。
そうすると、相手を責めるのではなく、「どうすれば実現できるか」という視点で会話ができるようになります。
質問の仕方でチームの未来が変わる
声のかけ方ひとつで、相手の受け止め方も全く違います。
例えば「本当にできるんですか?」と聞くと、「できないんじゃないか」と責められているように感じてしまいますよね。
でも「なるほど、そのアイディアいいですね。どうやったら実現できると思いますか?」と尋ねるとどうでしょうか。
人の脳は質問されると、その答えを探そうとします。
だから前向きな問いかけをすることで、自然と解決策を考え始めるんです。
これは本当に面白くて、チーム全体のエネルギーが前向きに変わっていくのを感じられます。
ネガティブな質問はネガティブな答えを引き出す
「なんで失敗したの?」「どうしてできなかったの?」と聞かれると、相手の脳は「できなかった理由」を一生懸命探し始めます。
結果として、「時間が足りなかった」「突発的なトラブルがあった」など、言い訳のように聞こえる答えが返ってくるのです。
でも実際は、その人が悪いわけではなく、質問自体が「できなかった理由」を探させているんですよね。
それにも関わらず「言い訳をするな」と返してしまうと、相手はますます追い詰められてしまい、信頼関係が崩れてしまいます。
「どうやったらできる?」と聞くと未来が開ける
では、どうすれば良いのでしょうか。
大切なのは「過去を責める質問」ではなく、「未来をつくる質問」をすることです。
例えば、
- 「じゃあどうやったらできたと思う?」
- 「次はどうすればうまくいくかな?」
- 「何があれば達成できそう?」
こうした質問をすると、相手の脳は自然と「できる方法」を探し始めます。
そしてそのプロセスで新しいアイディアが生まれ、組織の雰囲気も前向きになっていきます。
質問の仕方ひとつで、会議が「責め合いの場」にも「創造の場」にもなるんです。
子育てにも使える「前向きな質問」
この考え方は、大人の組織だけでなく子育てにも応用できます。
例えば子どもが宿題をやらなかったときに「なんでやらなかったの?」と聞くと、子どもは言い訳を探し始めます。
でも「次はどうやったらできると思う?」と聞けば、子どもは前向きに解決策を考える習慣を身につけられるんです。
大人も子どもも同じで、「みんな能力を持っている」という前提で関わることがとても大切。
知識が足りなければ知識を補えばいいし、経験が不足していれば練習の場を与えればいい。
そのベースに「思いやり」を持った言葉があれば、人間関係も組織もぐんと良くなっていきます。
私たちは言葉を自由に選べる存在です。
だからこそ「どうやったらできる?」という未来を開く言葉を、ぜひ大切にしてみてくださいね。