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相手を感じて奏でる雅楽から学ぶ「調和の心」

目次

皆さん、お元気でしょうか?

本当に日々があっという間に過ぎていきますね。

気づけばもう11月、今年も残り2ヶ月です。

私はというと、この11月に入ってからというもの、毎日がまさに「雅楽三昧」。

今日はその中で感じたことを少しお話ししたいと思います。

 

指揮者がいない世界で「心を合わせる」

11月の最初の3日間、大阪で行われた雅楽の合奏練習会に参加してきました。

私が担当しているのは「龍笛(りゅうてき)」という笛。

細くて繊細な音が特徴で、まるで空を舞う龍のように響く楽器です。

雅楽には、龍笛のほかに「篳篥(ひちりき)」と「笙(しょう)」という楽器があり、

この3つが中心となって演奏をつくりあげます。

今回の練習では「合奏」がテーマでした。

西洋音楽のように指揮者がいるわけではないので、

誰かがテンポを決めて導いてくれることはありません。

その代わりに必要なのが、「相手の音を聴く」力と「空気を読む」感覚

誰かが息継ぎをしたら、それを感じ取ってテンポを調整する。

笙が和音を変えたら、そこに合わせて自分の音の強さを整える。

一人ひとりが他の人の動きを“感じながら”演奏を進めていくのです。

 

雅楽では、同じ曲を演奏してもその日その時の空気によってテンポも間も変わります。

まさに“生きた音楽”であり、相手を感じ取ることがすべてなんですよね。

 

「わかろうとする」ことが調和を生む

雅楽をしているとつくづく感じます。

相手を“わかろうとしない”限り、合奏は成立しないということを。

相手がどんな音を出そうとしているのか、どのタイミングで息を吸うのか、

どんな想いでその一音を吹いているのか――。

 

それを理解しようと耳を澄ませていくうちに、

自然と「調和」が生まれていくんです。

 

これって、日常の人間関係にもすごく似ていると思います。

「なんだかあの人、よくわからない」というとき、

もしかしたら“わかろうとしていない”だけなのかもしれません。

相手の話を聴く。

相手の表情や間を感じ取る。

そして自分のテンポを少しだけ合わせてみる。

そうやって歩み寄ることで、私たちはもっと自然に“調和”できるのではないでしょうか。

 

「相手を感じる心」

人と人との関係も、雅楽の合奏も、

結局のところ「相手を感じる心」から生まれるんだと思います。

あなたは最近、どんな人と“心を合わせて”過ごしていますか?

少し立ち止まって、相手のリズムに耳を澄ませてみるのもいいかもしれませんね。

それができてくると、きっとコミュニケーションって格段に良くなるんですよね。

もちろん、伝え方の技術や言葉の使い方も大切です。

私自身も「どう言えば伝わりやすいか」

「相手の言葉にはどんな意味が隠れているのか」

といった技術的な部分は意識してお伝えしています。

でも、いちばん大切なのはその前段階。

“相手を知ろうとする心構え”——つまり、理解しようとするマインドセットです。

 

この姿勢があるだけで、コミュニケーションの質って驚くほど変わるんです。

なぜかというと、「理解しようとしてくれる」ことを不快に感じる人はいないから。

たとえ意見が違っても、「この人は私をわかろうとしてくれている」と感じた瞬間、人の心はやわらかくなるんです。

一方で、「わかってもらえない」と感じるときほど、自分は相手を理解しようとしているか?と問いかけてみると、意外な気づきがあります。

相手の態度や言葉の背景には、何かしらの理由や想いがある。

その根っこを見ようとするだけで、関係性はゆっくりと変わっていくものだと思います。

 

この数日、雅楽の演奏を通してそんな学びを深く感じました。

音を合わせるという行為は、まさに「相手を感じる」「相手に寄り添う」ことそのもの。

気持ちが通い合う瞬間の美しさは、言葉では表せないほどです。

あなたは最近、誰かを「もっと理解しよう」と思った瞬間はありましたか?

あるいは、誰かに「理解してもらえた」と感じた出来事はありますか?

よかったら、そんなエピソードや気づきをコメントやメッセージで教えてください。

あなたの感じたことを通して、また新しい気づきが生まれるかもしれません。

今日も最後まで読んでくださって、心からありがとうございます。

あなたの一日が、優しい理解とあたたかい気持ちで満たされますように。

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