成長はいつも「気づき」から始まる
バランスライフコーチの岩下玲子です。
私は企業研修の中で“成長の階段”のお話をよくさせていただきます。
どんなスキルでも、学んだ瞬間に完璧にできるわけではありませんよね。
できない自分にもどかしさを感じ、「向いていない」と諦めてしまう方もいらっしゃいます。
しかし実は、成長には必ず段階があるのです。
そして階段を登るように、一段ずつしか進めません。
ここで質問です。
いま、あなたが鍛えていきたい力は何でしょうか?
成長の4つの段階「成長の階段」とは
脳科学NLPで、人が能力を習得する過程は次の4段階に分かれると学んできました。
1️⃣ 無意識的無能
できなくても、そのことにすら気づいていない段階。
2️⃣ 意識的無能
できないと自覚している段階(ここが実は一番しんどい時期です)。
3️⃣ 意識的有能
意識すればできる段階(練習段階)。
4️⃣ 無意識的有能
意識しなくても自然にできる段階(理想形)。
例えば、お子様の靴紐結びを思い出してみてください。
小さな頃、私は靴紐を結ぶことができませんでした。親に結んでもらうだけで、なぜ紐が必要なのかも理解していない「無意識的無能」の段階。でも何度も見ているうちに「自分で結べない」ということを自覚し、悔しさが芽生えます。これが「意識的無能」。そこから練習を重ね、紐の通し方を意識すればできるようになる「意識的有能」へ。そして気づいたら、誰かと会話しながらでも手が勝手に動いて結べている。「無意識的有能」です。できなかったことは、気づきと継続で自然にできるようになるのですよね。
必ずこの順番で成長していますよね。
あなたはいま、どの段階にいらっしゃいますか?
「できる私」を習慣がつくる
企業様へコミュニケーション研修を行う中で、多くの方が目指されるのは4段階目。
しかし、いきなりそこには到達できません。
だからこそ「継続」が鍵になります。
私は、毎日の積み重ねが健康にもコミュニケーション力にも直結すると考えています。
良い関係性が築けると、人から助けてもらえる機会が増え、結果としてストレスも減るからです。
では、あなたが今日から継続できる小さな一歩はどんなことですか?
気づいていない“クセ”が関係性を左右する
うまくいっているように見えても、
・無意識の押し付け
・遠慮しすぎて負担をかけてしまう
といったことが、人間関係には起こりがちです。
技術を学び、意識的有能を経ていく中で、
自分のコミュニケーションのクセにも気づけるようになります。
気づけたときはチャンスです。
そこから信頼関係は必ずプラスの方向へ動き始めます。
あなたが少し見直してみたいコミュニケーションのクセは何でしょう?
無意識を変えるマインドセットへ
「心構え=マインドセット」は、成長のスタート地点。
最初はできないことがあって当たり前。
失敗も、成長の階段を確実に登るための大事な一歩なのです。
継続して取り組むことで、
いつの間にか“考えずともできる私”になっていきます。
最後に、もう一度お伺いします。
未来のあなたは、どんな力を自然に使いこなしていますか?
ぜひ、その姿を楽しみにしながら一緒にコツコツ続けていきましょうね。