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”言葉を与える”が人生を動かす

目次

こんにちは、バランスライフコーチの岩下玲子です

今日のテーマは「言葉を与える」です。

このテーマを選んだのは、今日の出来事の中で
「これは本当に大切なことだな」と感じたからです。

私たちは日常の中で、たくさんの出来事に出会いながら生きていますよね。

その一つひとつに対して、

私は何を感じたのか?そこから何を学んだのか?

ここに自分の言葉を与えることで、理解がぐっと深まります。

言葉にすると表現力が磨かれますし、
自分自身の理解が深まることで自信にもつながり、迷いも減っていくのです。

「言葉を与える」ことは、とてもシンプルですが
意識しないと、つい後回しになってしまうことでもあります。

受け身のままになっていませんか?

今日は、経営者や後継者の方々が集まる会に参加していました。
その中で「受け身で動いてしまう人」という話題が出たのです。

私は自分でやりたい仕事を選び、自分で始めました。
だからこそ、やりたい方向性や立ち位置が比較的はっきりしています。

一方で、事業を継承する立場の方々は状況が少し違います。

  • 親や祖父母がつくった会社を継ぐ
  • 自分で選んだというより“役割として受け継ぐ”

そんなケースがとても多いのですよね。

すると心の中には、いろいろな思いが同時に存在します。

  • 本当にこれがやりたい仕事なのか
  • 好きかどうか、自分でもよくわからない
  • でもつぶしたくない
  • 社員さんたちの生活も守りたい
  • 親や祖父母の想いも背負っている

そんな複雑な気持ちの中で、
自分の本音が見えなくなってしまうこともあります。

言葉を与えることで、自分の気持ちが見えてくる

こうしたときに役立つのが、今日のテーマである「言葉を与える」ことです。

モヤモヤしているとき、
実は「気持ちがない」のではなく、
まだ言葉になっていないだけのことがほとんどです。

  • 私は何に責任を感じているのか
  • どんな未来を守りたいと思っているのか
  • 何が不安で、何が楽しみなのか

こうした思いに、少しずつ言葉を与えていくことで、
心の輪郭がはっきりしていきます。

言葉は整理のツールであり、自己理解の入口

言葉にしてみると、

  • 思ったより頑張っていた自分に気づいたり
  • 本当は怖かった気持ちに気づいたり
  • 誰かの期待ではなく、自分の想いが見つかったり

そんな変化が起こります。

だからこそ、ぜひ自分の内側に
優しく言葉をプレゼントしてあげてください。

自分の気持ちに言葉を与えるということ

自分でも気持ちがよく分からないまま、
けれど環境的には会社を継ぐ位置に立っている。

そんなとき、

  • 私は本当はどう感じているのだろう
  • 継ぎたいのか、継ぎたくないのか
  • 次の社長になるとしたらどんな会社にしていきたいのか
  • 社員さんたちとどう関わっていきたいのか

こうした想いが、明確ではないこともありますよね。

これは継承者に限らず、
私のように自分で起業した人にも起こります。

最初に抱いていた想いから少しずつ変化していったり、
やりたいことや目的が年月とともに変わっていくこともあります。

そんな時こそ、今日のテーマである
「言葉を与える」ことがとても大切だと感じました。

言葉を与えると、心の霧が晴れていく

この「言葉を与える」という表現は、
私も最近になって出会った言葉です。

今年学び始めた帝王学の講座の中で、
先生方がとても丁寧に使っていらっしゃいました。

意味としてはシンプルですが、とても奥深い言葉です。

ここで言う「言葉を与える」とは、

自分の思いや考えに対して
きちんと“言葉という形”を与えていくこと

ただ情報を伝えるとか、知識を教えるということとは違います。

人前で話す仕事をしていると、
つい「相手に伝える言葉」に意識が向きがちですが、

  • 自分の気持ち
  • 自分の本音
  • 自分の内側で揺れている感情

これらに対しても、同じように言葉を与えてあげる必要があります。

もやもやの正体に名前をつけてみる

理由がはっきりしないのに涙が出たり、
なぜか強い怒りが湧いてきたり、
説明できないもやもやが心に残ることがあります。

そんなとき、私たちは

言葉を与えていない感情

を抱えていることが多いのです。

例えば

  • 情報が足りなくて不安だった
  • 悲しいと感じていた
  • 分かってほしかった
  • 期待していた

その気持ちに、完璧でなくていいので
名前をつけてあげるのです。

言葉にして外に出してみると、

  • ああ、私は本当はこう思っていたんだ
  • 本当はこれがつらかったんだ
  • 本当はこうしたかったんだ

そんな気づきが、少しずつ浮かび上がってきます。

そして不思議と、心が整理されていくのです。


自分を大切に扱う

言葉を与えることは、
自分を大切に扱うことでもあります。

感情に名前をつけ、思いに言葉を与え、
自分の内側をていねいに見つめていく。

その積み重ねが、迷いを減らし、
自分らしい人生へと導いてくれると感じています。

先生方は講座の中で、何かを話した後に「復習しなさい」「意見を述べなさい」とは言いません。

代わりに「言葉を発してみてください」とおっしゃいます。

自分の思いに言葉を与える機会を意図的に作ってくださっているのだと感じます。

その場はとても安全な場で、プレゼンを競うわけでも、
人に何かを教える必要があるわけでもありません。

ただ、自分の思いや考えを言葉にして発していい場です。

そして、実際に言葉にしてみて初めて
「自分はこんなふうに感じていたんだ」と気づいたり、
「私にはこういう考えがあったんだ」
と分かったりすることがあります。

言葉というのは不思議で、現代だからこそより大切になっているものだと感じます。

遠い昔は、まだ十分な言葉がなく、表情や仕草でしか表現できなかった時代もありました。

でも今の私たちは、たくさんの言葉を持っています。

それでも、練習してこなければ、
自分の思いや考えに“言葉を与える”ことができないまま、
「なんだかモヤモヤする」「なんとなく嫌だな」
という感情だけが残って終わってしまうことがあります。

そこに言葉を与えてあげることで、

  • 自分は何にモヤモヤしているのか
  • どんな気持ちが動いているのか
  • 本当は何を望んでいるのか

が、少しずつ見えるようになっていきます。

すると、胸につかえていたものが和らいだり、
霧が晴れたようにクリアになったりするんですよね。

これは普段やっていない人にとってはチャレンジだと思いますし、

講師やトレーナーをしている私たちであっても、

仕事とは別に「自分の思いを丁寧に言葉にする」という作業は、

また全然違う難しさがあります。

だからこそ、「自分の思いや考えに言葉を与える」ことを意識的にやっていけると、

  • 自分のことがよく分かる
  • 進む指針ができる
  • 人にも自分を理解してもらいやすくなる

そんな良いことがたくさんあると思います。

ぜひ、自分の感情や考えに言葉を与えてみてください。

正しいかどうか、合っているかどうかをジャッジする必要はありません。

「そう思ったんだな」「自分はこう考えたんだな」と、

そのまま言葉にしてみるだけでいいのです。

そうやって自分の思いに気づいていくことで、

人生は今よりもっと楽しく、軽やかになっていくと思います。

今日は、「言葉を与える」というテーマでお話しさせていただきました。

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