こんにちは。今日は「理解してから理解される」というテーマについてお話ししたいと思います。
この考え方は、スティーブン・R・コヴィーの有名な著書『7つの習慣』の中でも
強調されているもので、うまくいっている人が実践している重要な習慣の一つです。
とある出来事から、この考え方の大切さを改めて感じたので、その経験をもとにお伝えします。
異文化との出会いで感じた「理解」の重要性
過日、フランス南部の町で友人たちと食事をしていたときのことです。
男性の友人がビールを注文し、私は日本の習慣に従って、彼のグラスにビールを注ごうと手を差し出しました。
しかし、その瞬間、友人が「やめてください」と止めたのです。
驚いた私は理由を尋ねました。すると、フランスでは、女性が男性にお酒を注ぐことは、
男性がひどい人間だと思われる文化があるというのです。
女性が男性にお酌をする行為は、フランスでは良くない行動と見なされ、
場合によっては、女性が男性から支配されているという印象を与えてしまうのだとか。
この一件を通して、改めて相手の文化を理解することの大切さを実感しました。
相手の習慣を知らずに行動すると、相手に迷惑をかけたり、その人の立場を悪くしてしまうこともあります。
私たちは、自分が良かれと思ってやったことが、実は相手にとっては不適切である場合もあるのです。
相手の文化や考え方を理解する
文化や習慣が異なるだけでなく、同じ国や地域に住んでいても、人々の考え方や常識はさまざまです。
例えば、日本国内でも九州や関東、北海道など、地域によって文化や習慣が異なります。
結婚して他の地域の人と一緒に生活する場合、相手の育ってきた環境や価値観を理解しないと、
誤解が生まれやすくなります。同じ日本でも、地域の違いからくる常識や習慣の違いがあるため、
相手を理解する努力を怠ると、思わぬトラブルやすれ違いが起こります。
自分の常識や価値観が相手にとっては当たり前ではないことを意識し、
まずは相手を理解しようとする姿勢が大切です。
そうすることで、お互いに心地よく暮らせる環境が整います。
理解してから理解される:人間関係の向上に向けて
「理解してから理解される」という考え方は、日常生活や人間関係において非常に効果的です。
まずは自分のことを知ってもらう前に、相手を理解することに注力することが重要です。
相手の文化や考え方に興味を持ち、教えてもらうことで、お互いの距離が縮まり、
信頼関係が築かれます。相手を理解する姿勢を見せれば、自然と相手も自分に興味を持ち、
自分のことを理解しようとしてくれるでしょう。
この「理解してから理解される」姿勢を日常に取り入れることで、
あなたの人間関係は確実に良くなります。まずは、相手の立場や考え方を理解する努力をしてみてください。
その後、自分のことを理解してもらうプロセスが自然に進むでしょう。
ぜひ、今日から実践してみてください。